本当に楽しい料理教室として人気の「Studio F」を開催する料理家 横川二三代が、ハワイ発のレシピをお届け。今月は、冷蔵庫にあるもので簡単につくれる塩味のケーキ「ガトーサレ(Gateau Sale)」をご紹介します。
ワイキキなどの観光地では日本語を話すローカルの方が多かったり、また実際に日本人が多く住んでいるので「ハワイって日本みたいだよね~」というフレーズをよく聞きますが、私がこちらに住んでみて「やはりここはアメリカなのね」と思う行事のひとつにサンクスギビング(感謝祭)があります。
まだ日本に住んでいて幼かった頃、大好きな(今でも)TV番組の「トムとジェリー」の一場面に、確か設定はクリスマス、足に白い飾りを付けた大きな鶏の丸焼きがご馳走として登場した事がありました。当時(うん十年前)はクリスマスといえば、某フライドチキンがポピュラーで、丸ごとのローストが登場するのは随分後になっての事だと記憶しています。「アメリカって大きなものを食べるんだな~」、「私もこんな素敵な鶏肉を丸ごと食べてみた~い」などと、当時から食い意地を張り、夢を膨らませていたものです。しかし、あの鶏肉(ニワトリ)だと思っていたものが、本当は七面鳥だったなんて!
クリスマスや、最近ではハロウィン等も日本では随分と定着しているようですが、サンクスギビングはまだご存知の方が少ないようです。これほどアメリカの文化を取り入れるのに抵抗のない日本で、なぜサンクスギビングが広まらないかと考えたら、理由はひとつ・・・それは七面鳥が大きすぎるから(分析by私)。だいたい、あの巨大鳥が入るオーブンが一般家庭サイズではないでしょう。それ以前に、七面鳥自体の流通がほとんどないと思われます。
開拓時代から始まったといわれるこの行事、宗教も人種も関係なくたくさんの人とテーブルを囲み、収穫を祝い分かち合い、感謝するという、とても素敵な意味があるのです。クリスマスに次いで、この時ばかりは遠くに住んでいる人も家族の元へ帰ったり、そうでない場合はほとんどの家庭で誰かを呼んだり呼ばれたりして一人で過ごす事のないように取りはからいます。サンクスギビングとクリスマス前後は飛行機がメチャ混みですが、当日はガラッと空いているのだとか。
これからは人が集まる機会が多い年末年始です。メインはターキー、それともローストビーフでしょうか?今回は、ご自宅で、あるいはポットラックで役に立つ簡単でオシャレなおつまみをご紹介します。
「ガトーサレ(Gateau Sale)」・・・塩味のケーキとでもいいましょうか。卵と小麦粉とオリーブオイルで作るおつまみケーキです。今回は冬の野菜ケールを生のまま小さくちぎって、たくさん入れてみました。
ガトーサレの材料(カップはアメリカサイズです)
- 27cm×6cmのパウンド型または直径18cmのケーキ型など
- 卵 2個
- 牛乳 1/4カップ
- オリーブオイル 大さじ2杯
- 塩 小さじ1/3
- 小麦粉 2/3カップ
- ベーキングパウダー 小さじ1/2(小麦粉と一緒に振るっておく)
- 具材 野菜やハムなどお好みで2カップほど 今回は、カリフラワーと紫芋(加熱済み)、バジル、ケール、
ミニトマト、オリーブ、コンテチーズ、パルメジャンチーズ、ハムを使用
※具材全体で2カップほど(ギュッと詰めたケール1カップ + ほかの具材1カップ)

作り方

1、大きめのボウルに卵、牛乳、オリーブオイル、塩を入れてホイッパーでよく混ぜる。

2、小麦粉とベーキングパウダーを加え3回ほどザックリと混ぜる。

3、まだ粉っぽいままの生地に野菜やチーズ、ハムなどお好みの具材を入れる。

4、ゴムベラ等で下から返すように、具材に生地がしっかりと絡むように大きく混ぜる。

5、よく絡んだらベーキングシートを敷き詰めた型に生地を流し入れる。
6、仕上げにトマトを乗せパルメジャンチーズと胡椒をたっぷり目にふる。

7、350°F(180℃)に予熱したオーブンで30分ほど、焼き色が付くまで焼く。

8、できあがり!
コツ
- 具材の大きさを揃えて切る。
- 生地を混ぜ過ぎると硬く仕上がるので、具材を入れる時は粉っぽい状態で加える。
- 生ケールのほか、ほうれん草やクレソン、ルッコラ等を使用してもよい。少し多いかなと思うくらい入れても熱が加わると葉がヘタって量が減るので大丈夫。
- 具材は必ずこれと同じでなくてもよい。オリジナルを楽しんで。
- 冷めてから切ると美しくスライスできる。
- 型の大小で焼き時間が変わる(大きな型に薄めに生地を流せば速く焼き上がる)。

それぞれ食べ物を持ち合うポットラックパーティーのときは、切ったものにつまようじを刺して持って行くとよいですね。ワインとよく合うと思います。
プロフィール
横川二三代
「家族に還元できる習い事」「キレイで、美味しく、使える料理」 をモットーに、本当に楽しい料理教室としてハワイで人気の「Studio F」を開催。ハワイ産の食材を使ったハワイ発のレシピを発信中。教室は日本の雑誌でも取り上げられ日本からの旅行客やロコからの予約でいっぱい。
Studio F